第2話も良かったです。
医者としての驕りや自身の生活を優先するのではなく、あくまで患者・被災者の方を第一優先にして真正面から向き合う真摯な姿勢が見て取れる、とても上質なドラマです。

第2話あらすじ

大地震が起きてすぐ、安和隆(柄本佑)は勤務先の病院に向かう。
そこで目にしたのは野戦病院さながらの光景だった。
自分の無力さを痛感した和隆は、避難所を回りながら、精神科医として自分にできることは何かを模索し続ける。

そんな中、旧知の新聞記者から「震災を内側から書いて欲しい」とコラムの連載の依頼を受け……。

心の傷に苦しむ被災者に寄り添う日々が続く一方、和隆の実家では父・哲圭(石橋凌)の事業が傾き始める。

公式サイト https://https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/kokoro/  より

注目ポイント

USA(20代、女性)

大地震が起きてすぐに安和は勤務先の病院に向かいますが、あれはてた病院をみて言葉をなくし、医師としての自信をなくしてしまいます。

そんな中でも、避難所をめぐりながら精神科医として自分に何ができるのか見つけていこうとする前向きな安和。

そんな時、昔の知り合いに震災についての記事を書いてもらいたいと声をかけてもらいますが‥。

そして、父親の事業が傾き始めたりと、色々なところで事が動き始めます。
安和は医師としてどのように患者と向き合っていくのでしょうか。

kuma(30代、男性)

震災被害に遭った人たちの心のケアを行っている安和の前に現れた片岡という女性は、なんと二重人格の側面を有していたのです。

ちょっと特殊な精神疾患を抱えている人で、この片岡に対しても安和は心の傷を癒そうと尽力をしていきますが、心の中に複数の人格がいることで、その対処はやや困難なものとなります。

震災後に抱える心の傷というのは人によって異なり、中にはこういったレアケースが存在しますが、そういったときに精神科医はどのように対処していくのか?が見どころです。

GA(30代、男性)

「逃げる途中で助けてくれや、助けてくれやあ、言うことが聞こえたんやけど、ワイは聞かんふりして逃げてきたんや。やけど毎晩毎晩その声が聞こえてきてなあ」

「旦那にその話をすると怒るねん、ワイもそれ聞こえているんやでえって」 そんな感じのエピソードが沢山出てくる、そんな感じのドラマです。
舞台となっているのは25年前の阪神淡路大震災、風化しつつあるこの震災の中で起きた話について、静かなトーンで語っていきます。

IK(40代、男性)

少年を怒った住民が子供たちのために遊ぶスペースを作り、キックベースにしたことであちこちで歓声が上がって避難所が笑顔でいっぱいになることが見どころです。

柄本佑さんが主人公を演じて阪神大震災で被災した人を勇気づけ、先生として心を大切にしていることを伺わせてくれます。

このため、厳しい状況の中でも人の心を癒やして生きる勇気を与えてくれていることを実感でき、尾野真千子さんが演じる悪女との好対照的な姿が注目です。

第2話みなさんの感想

MEG(30代、女性)

主人公の安の葛藤や阪神淡路大震災の被災者の方々の苦しみから感銘を受けると共に心が大変痛みました。

避難所で声掛けをする中で、安は被災者の方々が想像を超える心的ショックを抱えていることを知りますが、その苦しみを取り払う術もなく葛藤しているように思えました。

ドラマ終盤にも台詞でありましたが、結局は心に傷を抱いた人を根本から救うのは無理難題であり、あくまで支えになるだけなのだと自身の立場を見定めているように感じました。

そして精神科というものに対しても、題名の通り心を癒すことは「その人を傍で支えること」なのだと伝えているように思いました。
被災者の子供達が地震ごっこをする場面では、確かに子供達の行為は不謹慎であることに間違いありません。

かと言ってこれを不謹慎と見なすのは正直「当事者以外の人間」だと思いました。
つまり一見すれば先日起きたばかりの地震を再現する遊びはPTSDを抱えた被災者の方々にとっては再び地震を経験するようなものであり苦痛でしかありません。

そのような事は容易に想像できることであり、更に言えば子供達も被災者なのです。

よって被災者の心に刻まれた大きな傷は想像を遥かに超えるものであり、一見すると不謹慎に思えるような行為でもしなければ平常心を保つ術が無い異常事態なのだと実感しました。

阪神淡路大震災の発生当時、私は未だ幼く地震そのものの記憶も当時のニュースも記憶にはありません。

ですから被災者の方々の体験談や当時のニュースを観ることでしか地震の恐怖や被災地の心の痛みを知る術がありませんでした。
しかしこのドラマで避難所の実状を垣間見ることが出来ましたし、子供達が抱えた心の傷も大変深いものであったのだと改めて痛感させられました。

ii(30代、男性)

「医者にできることは患者を治すことやない、治ろうとするする人に寄り添うだけや……」 というモノローグで終わった第二話。

精神科医の主人公、安和隆が駆けずり回りながら様々な震災で心が傷ついた人々と触れ合っていく、その様子はとても感動的で思わず涙が流れます。

全体的にBGMが流れず、静かな作風です。
「足を潰されて死んだら顔はまだピンク色やろう、心臓マッサージ10分くらいやってそれでもう駄目やと思うて離れようとしたら、遺族のみなさんが待ってくださいってしがみついてきてなあ」など悲惨でエピソードが沢山出てきました。

TEK(50代、女性)

1995年1月16日の夜、夫が出張先の兵庫県須磨から帰ってきました。
翌日の早朝、激しい揺れで目を覚ましテレビをつけたらそこには見たこともない光景が映し出されていました。
煙。
火事。
崩壊した家。
倒れた高速道路。
そしてずっとバックグラウンドで鳴り続ける取材ヘリコプターのエンジン音。
夫が前日まで宿泊していた須磨の宿がみごとにぺっしゃんこになっていたのを見た時にはゾッとしました。

阪神淡路大震災はひとごとではないのです。
叔母は神戸に住んでいましたが、多くを語りません。
一戸建てにいたのにマンションへ引っ越しました。
当時ピーク時で30万に及ぶ加入電話の障害が起きたそうですが終子へは電話がつながったんですね。

普及が始まったところだったインターネット通信と携帯電話の重要性がクローズアップされたと聞いています。
誰もがなにかしたいと思いながら、大半はどうしていいかわからないのが災害です。

とくに被災地に住んでいなければボランティアに行くと言ってもどうしていいかわかりません。

阪神淡路でも報道されなくなってもそういう方がいたでしょう。
このドラマの脚本を担当された桑原亮子さんもこの震災の被災者だそうですね。
安克昌さんの原作が十全に生かされているのもそのためでしょう。
次回に期待します。

EW(50代、男性)

第2話は震災当日からの物語となりました。
友人の医者が生きていた事を知り、出会った時に何も言えずに泣きだすシーン、行きつけのお店の扉を開いた時「ママが倒れてたらどうしようかと思った」と言いながら抱き合うシーン。

すべてが震災経験者にとっては「うん、うん」とうなずきながら、目をジワーッとさせながら見入ってしまう場面でした。

様々な被災者に会い、大切な人の死の話や、ずっと思い出し続けてしまう当日の悲惨な思い出の話を聞き、それに対して黙ってじっと何かを考えるような柄本さんの芝居がとっても素敵でした。

何かをしゃべるのではなく、セリフはほとんどないのに見ている者にうーんとたくさんの事を感じさせてしまう表じょえうや目がすごいと思いました。
本当にていねいに、じっくり作られたドラマだと思いました。
当日の被災者が集まった体育館やテントの並ぶ運動場を作り出したのもすごいと思いました。

おしまいに

真摯な気持ちで心を傾け、25年前の震災という風化しつつある事柄を忘れずしっかりと残していくということが大切だと思いました。

https://www.nhk.or.jp/drama/dodra/kokoro/